畳と私
畳って最近減っているんでしょう?
最近言われる事が多いのですが…
確かに40年ほど前は、キッチン以外は畳の部屋という間取りも多くあった時代がありました。
私は、親が畳屋を営んでいて「お前も畳屋継がないか!畳屋はいいぞ!」と勧められ、京都に修業に行く事になり、奇跡的にお世話になったのが京都の一流の老舗、嵯峨藤本畳店さんでした。
それまでは、畳が特別好きとか嫌いという気持ちは無く、若い時はまだ畳の良さに気付かず…洋室に憧れカーペットを敷いてベッドで生活していただき事もありました。
しかし一流の京都で、畳の仕事に携わり、文化財となっているお茶室や、お寺さん、料亭さんや旅館さんなどにビシッと畳を納める様子を見て、当時18歳の自分は、単純にカッコいいと思い、畳に惚れました。
あれから26年…
畳の良さを1人でも多くの方に伝えたい
そのための素材選び
少しでも良くなる様、技術
魅力のあるデザイン性の畳の提案…
思う気持ちは変わらずに、素材が増えて選択肢も増えました。
一緒になってやってくれる仲間も増えました。
畳だけで無く、襖や障子、壁、大工仕事…
やれる事も増えました。
この先20年30年、同じ気持ちで、新たな事にチャレンジし続け、畳や和室、和の良さ、天然素材の快適さ、素晴らしさを伝え、提供し喜んでいただけたらと思います。